先日、子宮腺筋症であると診断されました。
内容は「軽度」であるとのことですが、子宮腺筋症で間違いないとの診断を受け、ショックを受けていたところです。
体験談として、症状や治療している内容についてお話ししたいと思います。
治療内容については、「軽い子宮腺筋症だから子宮筋腺症の薬を使って治療するよりも、月経困難症で使用する低用量ピルを服用するのが良いのではないか」と先生にすすめられました。
「でも私は子宮腺筋症なんだよね・・・月経困難症の薬でいいの??」と薬の選び方について、生意気にも少しの不安がありました。
すると、「軽めの子宮腺筋症なのに、強い薬で子宮を小さく・しかも更年期のような症状が出てしまう可能性のある薬を使うよりも、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)もひどくあるようだから、低用量ピルを使って月経自体を軽くした方が良いんじゃないかな。」と別の先生から説明していただき、低用量ピルの「ヤーズ配合錠」を服用することに。
現在薬を飲み始めて2ヶ月目に入ったところですが、月経量が減り・月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)の症状も楽になり、体の負担が減ったように感じます。
というように、あくまで「軽めの子宮腺筋症」の私個人の体験談をお話しするという内容なので、子宮腺筋症はこんな病気!ということを紹介する内容ではありませんので、ご了承ください。
体調に不安のある方は必ず診察を受けてくださいね。
何かの参考になったら良いなと思い、書きました。
もくじ
子宮腺筋症とは
まず子宮腺筋症ってどんな病気なの?が気になりますよね。
子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が、何らかの原因で子宮筋層内にでき増殖する病気のこと。
同じような病気として、子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)にできる子宮内膜症があります。
子宮腺筋症の組織は、女性ホルモンの影響を受け、正常な子宮内膜と同じように子宮筋層内で増殖と剥離を繰り返すため、病気が進行すると子宮筋層が厚くなり、子宮が大きくなります。
また、子宮が大きくなる病気として子宮筋腫があり、子宮腺筋症との鑑別が難しい場合があります。子宮腺筋症は30代後半から40代以降の出産経験のある人に多くみられます。また、20代や妊娠経験のない人にもみられます。
なお、女性ホルモンの分泌が減少して閉経する頃を境に、症状は治まります。
私は子供が二人おり、出産経験のある41歳(出産一人目:34歳 出産二人目:36歳)です。
今回の診断を受ける以前に、子宮頸がん検診を受けた時(30歳頃)、「子宮腺筋症の疑いあり・・・でもまあ、もし調子が悪くなったらまた来て。」とかなり軽い症状だったのか、とりあえず「疑い」があることだけ伝えられました。
月経の症状なども確認されましたが、もともと月経量が多く、月経痛も当たり前のようにひどかったので、あまり深く考えずに過ごしていました。
その後、34歳・36歳で出産をしているのですが、月経が再開した時も妊娠前と変わらずの月経でした。
ただ、二人目を妊娠したときは、27週から切迫早産にて入院していました。
安静と点滴にてなんとか持ちこたえ、無事37週で出産することができましたが、なんとなく気になったので記載しました。
子宮腺筋症と切迫早産の関連性はわかりませんが、一応ご報告を。
そして41歳、子宮筋腺症であると確定。
月経前・月経中の症状にも少しずつ変化はあったのに、「更年期かが近いからかな?」と年齢を意識しすぎていて、年々重くなる月経を軽く考えていました・・・。
なので、少しでも体調に不安があるようでしたら、早めに受診するようにしてほしいです。
子宮筋腺症の症状【体験談】
子宮腺筋症と診断されるまでの流れを書き出しました。
まず、私の月経時の症状はこんな感じ。
私の月経
・もともと月経量が多く、昼でも夜用ナプキン
・月経がだらだらと2週間くらい続き、終わりがはっきりしない
・月経1・2・3日間は必ず痛み止めを服用
・月経痛はお腹や腰も痛いが、お股や肛門までの方が痛く・ヒリヒリビリビリとする痛み
・月経前はイライラ・甘いものが食べたくなる
高校生くらいから3年前(38歳)まではこのような月経でした。
月経量が多くて夜用ナプキンが手放せなかったことよりも、お股の痛みがもう本当に痛くてたまらず、手で股をぎゅっと抑えてこらえたりしていました。
内部が痛いというよりは、皮膚が痛い・擦り傷みたいな感じに痛かった。
量も多くてかたまりもたくさん出ていたけど、それでも痛みの方が辛かったように思います。
しかし、痛みについてはすぐに痛み止めを飲むようにしていたので、薬が効いている間は月経痛に悩まされることなく、月経量だけを意識していました。
そんな月経が3年前くらいからだんだんと変わっていきました。
体調の変化も含めて進めていきます。
体重増加(3年前・38歳)
実は、子宮腺筋症であると診断されてから、症状や治療方法などを検索しまくりました。
そこで「子宮腺筋症 太る」のワードが出て来たので、「やっぱり太るんだ!!」と検索を進めてみると、「子宮腺筋症になると太るというわけではなさそう」という検索結果に・・・。
なんだ、ただ自ら太っただけか・・・と勝手に落ち込みましたが、とりあえず私の変化として記載。
年に1度の健康診断を前に、「少し痩せたいな!」と思いジョギングを始めるも、なぜか2週間で体重3kg(151cm49kg→52kg)増。
今までの人生で体重が急に3kgも増えたことなどなく、体重計を疑うもしっかりと3kg増えている・・・。
食事の量を増やしたわけでもないのになぜ3kgも増えた??
筋肉量がほんっの少し増えたとしても、3kgも筋肉がついた??なんてことがあるとは思えない(ジョギングは15分くらいしかしていない)・・・しかも体重が戻らない!!
一番太ったのは下っ腹でした。
でも一応ゆったりとしたジョギングは続けよう・・・と思うも、走り終わった後の私の顔が白い!!体があったまるどころか冷え切ってて寒いし・・・走ってるとくらーっとあたりがうっすら白くなる・・・と、このように走った後の体調が悪くなり、ジョギングを中止。
しかし、増えた体重は元には戻らず・ぽっこり下っ腹もそのまま、そして現在に至る。
この頃から太ももやふくらはぎがむずむずとするような感覚があり、ギューっと力を入れて紛らわせたくなるような感じがして、夜も眠れず。
もしかしたら何かの病気だったりして・・との気持ちもあり、内科を受診し血液検査をしてみると「鉄欠乏症貧血」でした。
鉄欠乏症貧血(3年前・38歳)
正直、「ただの貧血か」なんて貧血を軽視していました。
でもせっかく検査を受けたし、貧血の症状も出ていたので、薬を処方していただき治療終了。
この時に婦人科に行っていれば、もしかしたら早い段階で子宮腺筋症が見つかったかもしれませんね。
月経過多の悪化(3年前・38歳)
全てのお話は「今思えば・・・」という内容なのですが、3年くらい前からもともと多かった月経量とは比較にならないくらいの月経量に。
変えたばかりの夜用ナプキンが1回のどろっどろどろ〜〜〜とでた経血の塊などで、はじからはじまで埋め尽くされてしまう。
その月経量も3年前からどんどん増え、現在に至るまでにかなり量が増えていきました。
ここ最近は特にひどく、どろどろ経血が出てくるときには、連続してどろどろ・・どろどろ・どろどろどろーっとナプキンが吸収する前に次から次へと経血が出てきてしまい、受け止めきれずにポタポタと垂れてしまうも。
そんな時にはすぐにでもナプキンをかえたいのですが、すぐにショーツを脱いでしまうとナプキンが吸収できていない経血が流れ出てしまうし、かと言ってそのまま待っていてもショーツに血がついてしまうし・・・ついでに床にも垂れそうだし、、、かと思っていたらまた出てきちゃった!というのがだいたい生理1・2日目のどちらかで、一日かけて出続けている感じ。
私の月経事情を知る&同じような月経を経験していた方と一緒に仕事をしていたので、迷惑をかけつつもためらわずにトイレに駆け込めましたが、そうでない方はとても大変だと思います。
そんな生活や仕事に支障が出るレベルの月経量に。
さらに同時期に同じく出ていた症状が、イライラを超えたイライラ。
月経前症候群(PMS)・月経前不快気分障害(PMDD)の悪化
「なんかイライラすると思ったら生理前か・・と思うくらいのイライラ」が毎月あったものの、そんなのとは比べられないほどのイライラが。
毎日車を運転して出勤するのですが、ちょっと強引に前に入って来た車に対して、怒鳴りながら涙を浮かべ・肩で息をしながら怒りで震える手で思い切りクラクションを鳴らしまくり、抑えられない感情を爆発させている自分に「このままでは何か大きなことをやってしまいそうな気がする」と不安になりました。
気分が落ち込んだりすることはなく、とにかく攻撃的になること多く、些細なことにも過剰に反応してしまう。
仕事中には抑えることのができた・・・というよりは、ほとんどイライラせず過ごしていたので良かったのですが、一人きりの運転中が一番ひどかった。
攻撃的になっているときは、かなり血圧も上がっているような感じで、手が震えていました。
このことについても「更年期の症状なのかな・・」と思っており、少し抵抗があるものの「薬でどうにかこの気分を落ち着かせることができるなら、漢方などの薬をもらってみるのもいいかも」と思い始めました。
鉄欠乏症貧血を放っておいた結果、貧血症状が悪化
3年前・2年前・今年と毎回健康診断の結果には「鉄欠乏症貧血」と診断されました。
「また今年もか」、と思いつつも2年前は放置。
普段から貧血の人は身体が順応してしまい、症状に気づきにくいらしいですね・・・症状がないから治療いらないでしょと思っていた自分が恥ずかしい。
そして今年も放置していると、その1ヶ月後くらいに重い貧血症状が出ることに。
ソファーやイスに座った状態から立つ・歩く・腕を伸ばして何かをとるとか、そんな小さな動作でさえも動くたびに動機がして、ふわーふらーと意識が遠のく感じ。
立ちくらみやめまいにも似てるけど・ちょっと違うようなふらつきがあり、とにかくとっても疲れていて動くことすべてがだるかったです。
ただ、「生理が来るのも1週間以上先だし」と月経による体調不良とは考えていませんでした。
しかし鉄欠乏症貧血の症状の、スプーン状つめ・ふくらはぎや太もものむずむずや動悸・イライラがひどくなってきたので、全部まとめてみてもらえそうな婦人科を受診しようと決めました。
以前は内科を受診したので今回も内科にしようと思っていたのですが、なんとなく婦人科が良い気がすると思い受診しました。
婦人科受診
婦人科受診のきっかけ
・鉄欠乏症貧血の薬がほしい
・月経前症候群(PMS)の症状を和らげる薬がほしい
・更年期なのか?ひどいイライラの原因は更年期?を知りたい
・ついでに月経量が増えたので診てもらいたい
そして受診した婦人科で子宮筋腺症であると診断されたというわけです。
「薬をいただければ」と軽い気持ちで受診したのに意外な診断結果となり、正直かなりショックを受けました。
ですが、結果的には受診してよかったです。
子宮腺筋症の治療内容「私の場合」
冒頭でもお伝えしましたが、「軽度」の子宮腺筋症・月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)に悩んでいるということから、子宮腺筋症の治療薬ではなく、低用量ピルを使い月経を軽くし症状を抑えつつ、閉経を待つことに。
子宮腺筋症は閉経すれば自然と症状がなくなるようなので、それまで薬をのみ続けることになりました。
まずは、副作用が出ないかな・・・と気にしながらも、低用量ピル服用2ヶ月目に入りました。
月経の変化
・月経前症候群のイライラが落ち着いた
・月経量がひどい時の1/5の量に
・月経痛の減少
イライラする気持ちはかなり減ったと思います(薬の効果を意識しているからかもしれないので、もう少し様子見。)。
月経量については、「1/5の量」は大げさではなく、本当に減りました。
とはいえ、月経一日目は夜用ナプキンをしていないと、少し不安。
ですが、数分で夜用ナプキンがはじからはじまでいっぱいになってしまうことはなく、不安のためつけているという感じ。
と言っても21cmのナプキンとかはまだ難しそうですが・・・。
月経量は、1・2・3日目とどんどん減っていき、5日くらいで終わりを迎えました。
なんと・・・「これが正常な生理なのか」と驚くほど(実際はわかりませんが)楽になり、子宮への負担もかなり減ったんじゃないかなと思います。
治療内容は人ぞれぞれ症状によって変わるのだと思いますが、過多月経の方や鉄欠乏症貧血の方は婦人科を受診してみてくださいね。
【子宮腺筋症】太る?症状は?体験談をつつみ隠さず書いてみた まとめ
子宮筋腺症になった私の体験談をご紹介いたしました。
最後に、「子宮筋腺症は太るのか??」については、実は私が一番知りたいことだったのですが、調べる限り不明でした。
私自身は3kg増となったのですが、子宮筋腺症のせいなのか、鉄欠乏症貧血のせいなのか・・・鉄不足により酸素が全身に行き渡らずに基礎代謝が落ち、ダイエットに成功しなかった?とか。
ただ、薬を飲み始めて2ヶ月目(鉄欠乏症貧血の薬も服用中)。
そろそろ少しずつ運動を始めても良いかもしれないと思い、「軽めのダンスを寝る前に5分」をスタートして2週間。
すると、お腹周りのお肉が減ってきたんですよね・・・もちろんまだまだお肉はたっぷりとついているのですが、一日5分くらいのダンスをしているだけなのに、少しずつたるみが減ってきている。
実際に3年前の鉄欠乏症貧血や体重増加の時点で、同じダンスをしていたのに全然痩せないし、それどころか体重増えてたし・・・。
このことを考えると、「子宮腺筋症になったことによる鉄欠乏症が原因で太ってしまっていたのかもしれない?」と私の中での結論を出たの・・・かもしれない(とにかく歯切れは悪くてすみません^^)。
が、まだ検証中。(また新しく変化がありましたら追記していきます)
以上、私の子宮筋腺症になるまでの体調の変化・月経の変化・治療内容などを書き出してみました。
月経は自分だけじゃなくみんなつらいことだから、と思わずに「ちょっと自分は量が多いんじゃないかな・・・」と感じていたり、月経痛がひどくて月経中は何もできない!と悩んでいる方は、一度婦人科を受診してみてくださいね。
婦人科を受診するっていうのはなんとなく気が重いんですが。それだけでも安心できることもあるかもしれないので。
ここまでお読みくださりありがとうございます!
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